ひよっこエンジニアの独り言

メーカー勤務ソフトウェアエンジニアのブログ

【書評】リーンスタートアップ

書評

スタートアップ界隈で著名な本を読みました。

仮説の話が非常に面白かったので、簡単にまとめておきます。

最初にビジョン(やりたいこと)を2つの観点から仮説に分解します。

  • 価値仮説:製品やサービスが顧客に価値を提供できるかどうかを判定する仮説。単純に言えばそもそも売れるの?の疑問を解消する仮説
  • 成長仮説:新しい顧客が製品やサービスをどう捉えるかを判断する仮説。単純に言えば、スケールするっけ?アーリーアダプター以外にも売れるかな?の疑問を解消する仮説

ボランティア制度を例に取れば、 価値仮説は「ボランティア制度を使った人はリピートするはず。」 成長仮説は「ボランティア制度を使った人は良い口コミを書いてくれるはず。」などが考えられます。

スタートアップのはじめは大量に仮説があるわけですが、全部検証しきれるはずもないので、リスクが高い部分を選んでいきます。 これが本書で呼ばれる「挑戦の要」になります。

これらの大量にある仮説ですが、もう既に市場にある商品から仮説検証が行なえます。これが類例と判例です。 類例の場合、例えばジョブズiPodを出そうとした時に「人は歩きながら音楽を聞くか?」という仮説に対しては既にウォークマンが答えていたことになります。 反例はこれの逆になります。

これら仮説が仕分けできて、本当に挑戦の要となる仮説が出てきた際にMVPを開発します。 このMVPを出したら、計測=>学習=>再開発のループが回り始めることになります。

まとめ

スタートアップをどう始めるか?であったり、立ち上げるに当たっての基本的なアプローチが書いてある良い本だと思いました。 具体的なプラクティスなどは載っていないので、基本的には考え方を学び、それを現状にどのように活かすかアプローチ方法は会社ごとだと感じました。