ひよっこエンジニアの独り言

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【書評】マイクロサービスアーキテクチャ

マイクロサービスアーキテクチャ

マイクロサービスアーキテクチャ

書評

マイクロサービスについてアーキテクチャ的観点から解説した本です。 単なる設計観点だけでなく、モニタリングや回復性といった分散システムの様々な観点からマイクロサービスでどうするべきか、著者なりの考えが記されています。

面白かったのは、最初からマイクロサービス化するのではなくドメインへの理解が進んできた段階でBundleContext(境界づけられたコンテキスト)でサービスを分割していく考え方です。 システム構築のはじめからマイクロサービス化を考慮しながら進めるのかと考えていましたが、そうではなく分割するべきタイミングで分割するのが大切なようです。 結局は、 システムがモノリスになった段階で、ドメイン分析を行い正しいと考えられるコンテキストで分割した結果マイクロサービスになる、のかな。

最後の付録で、AzureServiceFabricの解説があったけど、Kubernetesでないのは時代的背景だったりがあるのかもしれません。

この本の前提として、ドメイン駆動設計があるので、そちらともペアで読んだほうがいいかなーと言う感じでした。

エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計 (IT Architects’Archive ソフトウェア開発の実践)

エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計 (IT Architects’Archive ソフトウェア開発の実践)

おすすめする人

数年くらいWEBシステム構築に携わってマイクロサービスに興味がある人。 システム設計初心者には難しい本かも。